新米母さんの報告書

田舎から田舎に嫁いだ新米嫁さんが新米妊婦さんになり、新米母さんになりました。育児記録と旦那さんとの日々の“報告書”。

結婚→妊娠までのこと。

さて、前の記事にも書きましたが、私は約3年前の2013年秋に結婚しました。

結婚から妊娠まで、実に2年ちょっと期間が開きました。

大したことはなかったんですが、今回はそのことについて書きます。

ムダに長い記事ですが、結婚して、今後の人生・家族計画を旦那さんと考えてる方の参考になれば幸いです。


元々田舎に住んでいた私ですが、嫁ぎ先はもっと田舎。

コンビニは車で10分、スーパーはそれよりちょっと先にある農協(後に閉店したので今は隣の村まで行かないとない)、病院は個人医院のみ、衣料品店は峠を越えないとない、ファストフード?書店?峠を以下同文。

地元も田舎でしたが、スーパーもコンビニもTSUTAYAもレストランもマックもありました。

そう考えると、結構都会だったんだなって思いますが。

話を戻して、そんな旦那さんの地元に嫁いだ私。

今まですぐ買い物に行けた生活をしてたので、慣れない環境で初めて会う人との関係作りに加えて、買い物の不便さを味わうことになりました。

頻繁に実家含めて地元に買い物に帰っていましたっけ。

新居での生活にも慣れて、年明けには旦那さんの叔母さんに当たる方が管理者を務める、近くの介護施設に就職して介護支援専門員として働き始めました。

最初の一年は試行錯誤、いろんな壁にぶつかって、泣いたり笑ったりしながら慌ただしく過ぎていきました。

夏には結婚式と披露宴を催し、新婚旅行は特に行かずに小まめに一泊二日の国内旅行をしていました。

結婚式も終わり、周りは『さて、子どもは?』と考えてたんでしょうが、ウチら夫婦は至ってマイペース。

特に私の車のローンの支払いのこともあり、もうちょっと働いてローンを返し終わってから…と考えてました。

ちなみに旦那さんは「子どもは欲しいけど、緋波さんの準備(仕事関係、体調、気持ち)が出来たらで良いよ」と言ってくれていました。

端から見たら、『いつ子作りするかの判断を、妻に丸投げしてる』とも受け取れるかもしれませんが、私はそうは思っていませんでした。(どちらかというと、『私が旦那さんを待たせている』と感じていました)

が、世の夫諸君、本来の奥さんは『一緒に』家族の今後について、考えてほしいんですよ。

子どもは何人、いつ頃、何歳差で、とかね。

『2人で作り上げていく』家族ですから。

そこの辺、お忘れなく。


で、話がまた逸れましたが、私の車のローンが完済したのが、昨年夏。

じゃあぼちぼち…と考え始めたんですが、本当はもう少し前、結婚式を挙げた年の年末に保育園からの付き合いの幼馴染から妊娠の報告を受けて、その頃からぼんやりと考えていました。

幼馴染が結婚したのは、どうやら私と同じくらいの頃で、翌年には妊娠したということで。

ちょっと、ショックでした。

同じくらいの時期に結婚した友人が、妊娠したんだ、って。

自分に置き換えて考えられなくて、スゴいな、って友人が眩しく感じたり、でもなんかやられた‼みたいな気持ちになって、イライラしたり。

その後も友人・知り合いからの妊娠・出産報告が相次いで、『緋波ちゃんも赤ちゃん出来たら教えてね‼』みたいに言われました。

当時はそこまで病まずにいましたが、車のローンの完済が目に見えてきてから、自分の中で、どうする?と自問自答していました。

ただ、パートではなく夜勤ありのフルタイムで仕事をしている身、急に妊娠して私が抜けたとしたら職場のシフトは回るのかな…とか考えていました。

年度が変わる前、本部の人事を担っている総務部長との面談があり、「実は、そろそろ子どものことを考えています」と思いきって伝えました。

総務部長自身まだ子育て中の年代で、そうだね、それを考えるのも大事だね、と言っていただいたんですが…。


いよいよ、夏のボーナス払いで車のローンが完済する月、今月の生理が終わったら『解禁』しようかな、と考えていた月の半ば…年度始めから方々に申し込みをしていて、なかなか抽選から外れてしまっていたとある研修の申し込みに、受かってしまいました。

その研修は、介護の資格を持っていて、ある程度の実務経験もあり、医学の知識もある程度持っている職員が受講対象になるもので、なおかつちょっと遠くの会場に毎週通わなくてはならず、実技試験と実技演習があり、全て受講して合格しないと、修了証がもらえないものでした。

しかも受講料が高い。

期間は約5ヶ月。その間体調を崩さないよう、体調管理に努めるように、と要項に書かれていて。

それが私には、『妊娠するな』と暗に言われているように感じました。

正直、辞退したい、と思いました。

職場ではその研修を受けて受け取れる資格を欲していて、前の職場である程度内容をかじっていた私が、最初に受けるのが良いと言われていました。

やっと得られた受講資格、辞退したいと言って、はい、良いですよ、なんて言ってもらえないのはわかっていました。

でも、辞退したかった。

それくらい、いつの間にか、『子どもが欲しい、妊娠したい』と考えていたことに、自分自身びっくりしました。

妊娠しても良い、って状況が、最低でも5ヶ月延びてしまったこと。

悲しくて悔しくて、何度もお風呂場で涙を流しました。


ただ、今思えばその時の私は、純粋に『子どもが欲しい、お母さんになりたい』という気持ちじゃなくて、『早く妊娠しないと、私よりも後に結婚した友人や知り合いに追い越される』という焦りが強かったように思います。

結局その焦りは、実際に妊娠するまで付きまとっていたような気がしますね…。


研修が始まって、毎週頑張って苦手な高速道路を一時間運転して会場に通いました。

研修自体は為になるものでしたし、一緒に受講した人達とも仲良くなりました。


研修受講期間中、職場の忘年会に参加した際、夏に結婚した管理者の娘さん(結婚式には夫婦で参加した)が、早くも妊娠したと聞き、一瞬目の前が真っ暗になりました。

だってまだ式から半年経ってないのに、もう5ヶ月って…確かに高校からの付き合いだって言ってたから、今更二人の時間を…なんてならないのかもだけど…早くない?と、それからずーっと考えていました。

他人のことなんか考えなければ良いのに、頭がいっぱいで。

たくさん、泣いた気がします。一人で。

旦那さんは私がそんな風に頭がいっぱいになるほど考えていたなんて、知らなかっただろうなぁ。


いろんなことを考えながら涙しつつ時は過ぎ、今年の初め、約5ヶ月続いた研修が、無事に終了しました。

修了証もしばらくして無事に届き、いよいよ、再度『解禁』の時が来たか…と考え、旦那さんに話をすると、「だったらその前に行きたいところがある」と。

それは、USJ

ずっと、一度で良いから行ってみたいね、と二人で話していた場所でした。

妊娠したら、子どもが生まれてある程度大きくなるまで遠出するのは難しいだろうから、妊娠する前に行こう‼ということになりました。

なかなか休みが取れない介護職、でも、3日間の休みに夜勤明けをプラスして、4連休もどきで休みとスケジュールを調整、日本中の学校が春休みに入ってUSJが混む前の3月上旬に、遂に行ってきました。

とても楽しかった‼

旦那さんと一緒に来れて良かった‼

旦那さんと結婚して良かった‼

そんな風に思えた旅行でした。

妊娠・出産に関して言えば、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド(ジェットコースターですね)に乗った時に、某冒険バラエティとかで芸人さんがカメラ付きのヘルメット被って絶叫しながらコースター乗ってるのを思い出して、『芸人さんってスゴいんだ…』って思うのと同時に、『私、これを経験したから出産も頑張れるかも…』って思ったことが、決心に繋りましたね(笑)


そして、実を言うと泊まったホテルで仲良くし、旅行でストレスフリーになって帰宅後にも数日にかけて仲良くした結果、その翌々週には検査薬の反応があったのです(ちょうど旅行から帰宅後辺りで排卵予定だった)。


ムダに長い記事、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

何が言いたいかというと、『焦るかもしれないけれど、それは普通のこと』、です。

結婚直後は何だかんだで子どものことをもうちょっと後にしても良いや、って考えて行動しても、いざとなった時や周りの影響で急に欲しくなったり焦ったりするのは、普通のことだよなーって感じました。

敵意むき出しとまではいかなくても、どうしても自分と他人、自分達夫婦と同年代の知り合い夫婦、いろいろ比べちゃうものなんですよね。

そんな自分が恥ずかしくて、情けなくてしょうがなかったりするものなんですよね。

その気持ちに気付いたら、認めて受け入れることも大事ですが、ただ羨ましい、だけじゃなくて自分に何が出来るのか、考えることはもっと大事ですね。

この選択をしたのは自分だ、と自分で納得して行動出来るように、私もなりたいです…。

私は仕事とその資格に関する兼ね合いがあり、もやもやと悩み考えていましたが、加えて妊娠することで起こる、体調の変化や生活の変化、仕事に穴を開けてしまうことに対する申し訳なさ等も、妊娠に向けて動くことに躊躇する要因だったと思います。

私と同じ様な理由で、妊娠に向けて本格的に動くことをためらってる方も多いのではないでしょうか。

私がそれらの考えから抜け出せて実際に妊娠出来たのは、TwitterのTLに流れてきたとあるツイートを読んだからでした。

不妊治療をされていて、ようやく妊娠された方のツイートでした。

私は不妊治療を受けずに授かることが出来たので、その方の頑張りと自分の(大して頑張ってない)頑張りを比べるのはおそれ多いのですが…。

『子どもは授かり物だから、どんな職務についていても自由に作ったらいい。』

『産める時を選んでいたら、真面目に働いていたら、一生産めない気がする。』

これらの言葉に、ハッとしました。

迷いを指摘された気がして、なおかつ、背中を押された気がしました。

このツイートを見た後、私も決心しました。

私も仕事してるけど、子ども、作って良いんだな。

仕事とか生活とか体調の変化とか怖いし、大変だしツラいこともたくさんあるだろうけど、その先にきっと楽しい、子どもがいる生活が待ってるはずなら、頑張ってみよう、と。

働きながら妊活するって大変ですよね。

すぐに妊娠に向けて動けなくても、実際に子どものことをもうちょっと後にするとしても、ただ、自分の体調に関しては、計画的に管理していった方が安心だと思います。

例えば、婦人科に行って病気が無いか調べてもらったりとか、葉酸を意識して早めに摂り始めるとか。

それだけでも十分、将来大切な存在がお腹にやってきてくれる為の準備になると思います。

もちろん、毎朝の基礎体温測定を始め、体質改善とか"温活"とか、体に良いことっていろいろあるみたいですし、調べて自分にあったものに取り組んでみるのも良いですね。

何も努力をしていない私が偉そうにいろいろ言えませんが(今更)、もしいろんなことを考えて頭がいっぱいになってしまっていたら…、まずは美味しいお茶かコーヒーか紅茶と、ちょっと高いお菓子を用意して、旦那さんと一緒に嗜みながら雑談から始めてみませんか。

それからもう一度考えても、大丈夫かもしれないですね。


さ、参考になりました、かな?

ならなさそうだ‼